ねどこ

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空き家で寝る。風船飛んでいった。
 

昔は空き家じゃなかった。私の家だった。今は住む人がいない。中にあった家具もみんな運び出して、壁紙に四角い跡がついている。私の部屋だった場所は先に取り壊されて、ドアを開けると外だ。敷居に腰掛けてぼうぼう伸びた雑草に足を埋めて寝転ぶ。黄色い風船がぷわ、と飛ぶ。子供の泣く声が聞こえる。