図書室で寝る。斜めの信号機。
図書室は黴くさくて、体によくないのは分かっていたけれど、どうせ帰れないのならここで寝たい。外からは風がびゅうびゅうと吹く音がして、雨が窓を叩いている。カーテンを開けると水滴で信号機の光がにじんでいる。緑、黄色、赤、順番に。古い本はチョコレートみたいなにおいだけど食べられない。
図書室で寝る。斜めの信号機。
図書室は黴くさくて、体によくないのは分かっていたけれど、どうせ帰れないのならここで寝たい。外からは風がびゅうびゅうと吹く音がして、雨が窓を叩いている。カーテンを開けると水滴で信号機の光がにじんでいる。緑、黄色、赤、順番に。古い本はチョコレートみたいなにおいだけど食べられない。